通常給食調理施設

平成29年9月(2学期)から府中市の全小・中学校33校分の給食を、
新しい給食センターから提供しています!

 新しい給食センターはドライシステム方式の導入、食材料の一方通行化などにより衛生管理を徹底しています。現在、小学校22校分約15,000食、中学校11校分約6,400食を提供しています。新しい給食センターの最大調理能力は約22,000食で、小学校エリア、中学校エリアにそれぞれ同じ設備が作られており、小学校エリアは中学校エリアのおよそ倍の広さがあります。
 

汚染区域

「汚染区域」は検収エリアと下処理エリアに分かれています。
 

検収エリア

検収エリアは「野菜類検収室」と「魚肉類検収室」とに分かれています。
「検収」とは、届けられた食材料が発注どおりであるか、数量、規格、納品温度などを点検して受け取ることを言います。

「野菜類検収室」

数量と鮮度を確認している様子

「魚肉類検収室」

検温しながら臭いなどの確認をしている様子

野菜類は鮮度や発注通りの量が正しく納品されているか確認をします。

魚肉類は鮮度や大きさはもちろん、決められた温度で納品されているか1バットごとにすべて検温し、異物の混入や異臭がするなどの異常がないか確認してから受け取ります。

 

下処理エリア

下処理エリアには「魚肉類下処理室」「卵処理室」「食品庫・計量室」「泥落とし(ピーラー)室」「野菜類下処理室」があります。

「魚肉下処理室」

「卵処理室」

 

「魚肉下処理室」
肉や魚の切り身に下味を付ける作業をする部屋です。手作業で1バットずつ調味液をもみ込み、調理作業の直前まで冷蔵庫で保管しておきます。


「卵処理室」
卵類の処理を行う部屋です。割卵機等で割った卵を溶き混ぜて調理に使える状態にし、使用する直前まで冷蔵庫で保管しておきます。

 

「食品庫」

「計量室」

 

「食品庫」 常温保存可能な調味料などを保存しておく部屋です。

「計量室」 献立に合わせて、使用する調味料を計量するための部屋です。

 

「泥落とし(ピーラー)室」

「野菜類下処理室」

「泥落とし室」
にんじん、玉ねぎ、じゃが芋などの泥付き野菜の泥を落として皮をむく部屋です。ピーラーという機械を使って、泥落とし・皮むきを同時に行います。


「野菜類下処理室」
ピーラー室で処理された根菜類やその他の葉野菜などを洗浄処理する部屋です。献立に合わせて、野菜を切裁機にかけられるよう包丁でカットするなどの下準備をし、洗浄します。
 

 

非汚染区域

「非汚染区域」には「上処理室」「煮炊き調理室」「焼物・揚物室」「和え物下茹で室・和え物室」があります。
 

「上処理室」

「上処理室」は下処理エリアから送られてきた野菜類を機械を使って献立に合わせて切裁する部屋です。マイコンスライサーや、さいの目カッターなどを使って、イチョウ切り、短冊切り、さいの目切りなど色々な形に切ることができます。

「上処理室」

「マイコンスライサー」

「さいの目カッター」

「イチョウ切り」

「短冊切り」

「さいの目切り」

「マイコンスライサー」 刃の種類を替えることで、様々な形に野菜類を切ることができます。

「さいの目カッター」   5mmから最大20mmまでのさいの目切りにすることができます。

 

「煮炊き調理室」

「煮炊き調理室」には回転釜が小学校エリア32基、中学校エリア16基あります。
この内、蒸気回転釜が小学校エリアに28基、中学校エリアに14基あり、汁物、煮物、炒め物などを作っています。また、電気回転釜が小学校エリアに4基、中学校エリアに2基あります。
床は「調理エリア」と「配缶エリア」が明確になるよう、色分けされています。

「小学校エリア煮炊き調理室」

「中学校エリア煮炊き調理室」

「蒸気回転釜」

「電気回転釜」

「蒸気回転釜」
一度に1,500人分のカレーやみそ汁などを作ることがでる大きな回転釜です。釜の直径は1.2mあり、容量は420ℓあります。

「電気回転釜」
釜の直径は1.1m、容量は330ℓで230℃まで温度設定ができます。グラタンやシチュー用のホワイトルウを作ったり、高温でカレー用のブラウンルウを作ることができます。

 

「揚物・焼物室」

小学校エリアには電気連続フライヤー2台とスチームコンベクションオーブンが8台,
中学校エリアには電気連続フライヤー1台とスチームコンベクションオーブンが4台あります。
床は汚染作業区域はオレンジ色、非汚染作業区域は黄色と色分けして作業区域を明確にし、人が行き来することが無いようにしています。

「電気連続フライヤー」

「スチームコンベクションオーブン」

「電気連続フライヤー」
最大300ℓの揚げ油を入れることができます。たっぷりの油で唐揚げやフライなど、約3200食分をおよそ1時間半で揚げることができます。

「スチームコンベクションオーブン」
蒸し調理・焼き調理・蒸し焼き調理ができます。献立に合わせて200℃~300℃の熱風で焼き目や焦げ目を付けたり、加熱蒸気でパサつきの無い焼き物や蒸し物を作ることができます。汁と別に提供している中華麺などの麺類もこの機械で調理しています。

 

「和え物下茹で室・和え物室」

「和え物下茹で室」の小学校エリアには下茹で用の蒸気回転釜(300ℓ)が4基とスチームコンベクションオーブンが2基あり、中学校エリアには下茹で用の蒸気回転釜(300ℓ)が2基とスチームコンベクションオーブンが1基あります。
「和え物室」には和え物用の蒸気回転釜(350ℓ)が小学校エリアに4基、中学校エリアに2基あります。
和え物下茹で室と和え物室の間には真空冷却機がそれぞれ2台ずつあります。

「和え物下茹で室」

「真空冷却機」

「和え物室」

「和え物下茹で室」
胡麻和えなどの野菜を蒸気回転釜で下茹でしたり、スチームコンベクションオーブンで野菜を蒸したりします。茹でたり蒸したりした野菜類は真空冷却機で冷やされて「和え物室」に送られます。真空冷却機は蒸気の力を使って20分程度で10℃以下まで冷やすことができます。

「和え物室」
冷やされた野菜とタレを和えたり、果物やサラダなどを配缶しています。

 

 

各部屋で作られた給食は学校ごとにコンテナに入れ、それぞれの学校へ届けられます。